製造業界で驚異的な収益力を誇る「キーエンス」。
同社の従業員の平均年収は2,000万円を超えています。
「なぜ、ここまで高い収益を実現できるのか?」
その答えは、商品力だけでなく 『キーエンス流DX』 にあります。
ポイントは、少ない労力で最大の成果を生み出す仕組みづくり。
そして、その仕組みは実は大企業だけのものではなく、中小企業にも導入できるのです。
この記事を読めば、
・キーエンス流DXが「高収益を生み出す源泉」となっている理由
・中小企業でも導入可能な「仕組み化」の具体的なステップ
・「kintone(キントーン)」を活用したDX導入の実例と効果
・少ない人数・労力で売上を最大化するための考え方
が理解できます。
大企業だけのものじゃない「キーエンス流DX」
「キーエンスだからできるんでしょ?」と思う方も多いかもしれません。
しかし、その本質は大企業だけの特権ではありません。
情報共有や顧客管理を徹底する仕組みは、中小企業でも導入可能。
むしろ規模が小さい分、導入効果がすぐに現れるケースも少なくありません。
中小企業に最適なツール「kintone(キントーン)」
では、中小企業が「キーエンス流DX」を取り入れるためにはどうすればよいのでしょうか?
その答えのひとつが、サイボウズが提供するクラウドサービス「kintone(キントーン)」です。
・Excel感覚で誰でも使える
・顧客管理・案件管理・社内フローを一元化できる
・初期投資が少なく、中小企業でも導入しやすい
まさに「キーエンス流DXの要素」を取り込むための最適解といえます。
キーエンス流DXの全体像とマーケティングファネルとの相違点
ここからは、日経ビジネスのキーエンス流DX記事で紹介されていた、キーエンスDXの全体像をご紹介しつつ、どのようにキントーンを活用できるか?について言及することで、中小企業でもキーエンス流DXが推進できることに対する解像度を上げていただきます。
引用:https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19nv/120500136/062701057/
上記の図でいう下段が、キーエンス流DXの要点になります。
なお、上記では専門用語が出てきますが、以下のように補足させていただきます。
MA=マーケティングオートメーション
見込者情報を数値化して、見込度が高い人を可視化する仕組み
SFA=見込顧客の進捗
見込者情報の進捗管理を行う仕組み
CRM=既存顧客を管理する仕組み
見込→既存顧客に転換した情報を管理する仕組み
キントーン流DXのポイント|顧客情報を一元管理し無駄を省いて売上最大化を実現する
この図のポイントは、問合せから顧客化に至るまでの情報を一気通貫で管理する事です。
- 情報を一元化し、見える化する
- 溜まった情報を活かし、ニーズや進捗状況を1個人ではなくチーム全体で把握し、売上確度が高い見込み客に焦点を当てて営業活動を行う
- 見込→購入顧客になった情報も一元管理し、横展開ができるようにする。
こういった仕組みを実装することで、最小労力で売上最大化を実現するのが、キーエンス流のDXだとお考えください。
キーエンス流DXはマーケティングファネルを更に強化したもの
ビジネス用語で、マーケティングファネルという言葉を聞いたことがある方も多いかと思います。(NPO業界では、ドナーピラミッドと呼びます)
マーケティングファネルは、顧客が自社サービスを認知し購入に至るまでのプロセスを体系化して見込み顧客の売上最大化を図る考え方を指します。
キーエンス流DXは、このマーケティングファネルを踏襲しつつ、
- ニーズを構造的に管理する事で、見込顧客の精度を高める
- 特に確度が高い顧客に絞って、効率的にアプローチする
という要素が強化されているのが、従来のマーケティングファネルとキーエンス流DXの違いになります。
マーケティングファネル
・LINE登録者
・説明会参加者
を属性分け、数値化して売上最大化を行う
キーエンス流DX
説明会参加者の属性情報を、人の情報と説明会申込情報に分けて、構造的に情報を整理し、より精緻な分析を行う
という違いがあります。
キーエンス流DXをキントーン(kintone)に置き換える
toC、toBいずれの企業もキントーンを活用することで最小労力で最大の売上を上げる仕組みの実装が可能になります。
toC企業のDX事例|地域で塾を展開する企業やNPO
例えば、キントーンを軸に他のサービスを組み合わせる事で、以下のように、キーエンス流DXを中小企業やNPOが実現可能になります。
LINE登録者の見込み度を可視化する(MA)
LINE登録者(見込客)に対して、キントーンを活用して、構造的に情報をストックすることで、見込み度を可視化することが可能です。
①LINEトーク履歴をキントーン(kintone)に自動的に同期させる
LINEのトーク履歴をインポートせずともキントーン(kintone)に同期させることができます。
②LINEトーク履歴と見込客マスタを分けて管理する
2つの情報を別々に管理することで、情報を見やすくすることができます。
- LINEトーク履歴
- イベント参加履歴
- 検討に関する不安点
を一元管理することで、1人の見込客とのやりとりを一箇所に集中させつつ、適切なコミュニケーションができるようになって、説明会への参加する人の割合を高めることができるようになります。
説明会情報の一元管理や進捗管理を行う(SFA)
見込客マスタと更に、説明会の参加履歴等を紐づけて、一元管理をすることで、説明会参加者の進捗管理や、説明会で得た情報を最大限売上につなげるためのアクションを行うことができるようになります。
③説明会参加者数、参加者に対する成約状況等が分析できるようになる
④検討度合いが高まるタイミングに着実にクロージングできるようになる。
次回検討予定日を入力し、予定日が近づくと自動的に事務局にリマインド通知がされる仕組みを実装することで、説明会に参加した見込客が入塾するために必要なアクションを着実に実行できるようになります。
以下は、NPOに対してのキントーン(kintone)の通知機能の詳細説明動画になりますが、NPOに限らず全ての中小企業で同機能を活用は可能です。
既存顧客を可視化したりクチコミが生まれる仕組みをつくる(CRM)
入塾を決定した顧客の情報(=既存顧客情報)を構造的に管理することで、売上を基準に特に重要な顧客を可視化してフォローを行ったり、クチコミが発生する仕組みをつくることができます。
⑤生涯購入金額(=LTV)の見える化
生涯決済金額(=LTV)をランキング化して、法人にとって特に重要な顧客を可視化したり、重要顧客のフォローを手厚くするための施策を検討することができます。(以下は、国公立大学における高額寄付者をランキング化した例)
⑥クチコミが発生する仕組みづくり
既存顧客の中で、クチコミをしてくれた人が誰で、どんな特徴があるか?を可視化し、どんな方にどんな働きかけをすればクチコミが広がるかの仮説検証を行うために必要な機能を実装ができます。
toB企業のDX事例|人材ビジネスを展開する営業会社
toB企業を展開する法人であっても、to B企業と同じようにDXを推進することで、最小労力で売上最大化を図る仕組みの実装は可能です。
キーエンス流DXの本質である仕組みで成果を出すは中小企業も実践できる
キーエンス流DXの強さは、「人に依存せず、仕組みで成果を出す」こと。
そして、それを中小企業に合った形で実現できるのが、キントーン(kintone)です。
もしあなたが、
- 社長や社員の労働時間を増やさずに売上を伸ばしたい
- 価格競争から脱却して付加価値を高めたい
- 属人化を防ぎ、仕組みで成果を出したい
と考えているなら、キーエンス流DXを取り入れるチャンスです。
DXやkintoneの導入は、単にツールを入れることが目的ではありません。
本当に大切なのは、自社の現状を正しく把握し、どのように仕組み化すれば利益を最大化できるかを見極めることです。
私たちの無料相談では、
- 御社の現状をヒアリングし、kintoneで推進できる全体像 を明確に提示
- kintone未経験の方でも理解できるよう、ツール選定や組み合わせ方の戦略 を解説
- DX推進の優先順位やロードマップを、経営者目線で分かりやすく整理
といった形で、御社に最適な「DXの道筋」 をご提案します。
実際にご相談いただいた企業では、次のような成果が生まれています。
- 人材業を営む企業では、20名の営業マンがバラバラに持っていた情報を、導入わずか2ヶ月で200案件分を一元管理。営業活動の見える化に成功しました。
- 従業員4名の小規模塾では、2名の退職者が出ても、kintoneによる業務改善が進んでいたため運営に支障なく継続。属人化を解消できました。
- 年間数百人の寄付者を抱える国公立大学では、エクセル管理から脱却し、累計寄付金額や回数を把握できるようになったことで寄付者満足度が向上しました
ご相談は無料ですが、内容は単なる説明にとどまりません。
経営資源をどう投資すれば売上を最大化できるのか、外部コンサルタントだからこそ見える視点で、実践的なヒントをお持ち帰りいただけます。
ご連絡お待ちしております。