ファンドレイザーの報酬について|15年の体験を踏まえて実情をお伝え

ファンドレイザーに興味があるけど、どれくらいの報酬が得られるか不安ですよね?

  • ファンドレイザー歴15年
  • プロボノ、フリーランス、NPO職員の立場でファンドレイザーとして関わる
  • 30団体以上との契約を経験

上記を元に、ファンドレイザーの報酬についての情報をご紹介します。

目次

資格を持っていても適正収入が得られにくい状況を理解する

ファンドレイザー関係の資格保有者は1,000名を超えていますが、ファンドレイザーとして適切な報酬(月収20万以上)を得ている人は、現在、約1割となっています。


上記は日本で一番寄付市場の育成に寄与されている日本ファンドレイジング協会さん(通称JFRAさん)の年次報告書から抜粋しています。

実は、私がファンドレイザーを目指すきっかけとなったのも同団体が開催するファンドレイジング日本というイベントに参加した事がきっかけでした。

それから、準認定ファンドレイザー、認定ファンドレイザーの資格を保有しましたが、実は自分の報酬を上げる上で、直接的に資格が役に立ったという実感があまりないのが正直な感想です。

私はJFRAさんが大好きで働いている皆様に尊敬の念を抱いているのですが、市場がまだまだ育っていない日本の寄付市場で成果を上げるためには、どうしても資格取得だけで報酬を得ることが難しいことを、本記事をご覧いただいた皆様に知ってもらいたいと思い、率直な感想を記載させていただいること、どうかご理解ください。(この記事はJFRAさんを批判することを趣旨としていません、現実を直視した上で、対策を講じたいというのが趣旨です

ちなみに、JFRAさんの資格取得は、継続的に適切な報酬を得るためのスキル習得という観点ではなく、NPO経営者や決裁者とつながる人脈を形成することで、ファンドレイザーとして仕事をもらうという観点では、十分機能する魅力的な制度であることも、ご参考いただければ幸いです。

何事も実践に勝るものはありませんし、以降は、私がファンドレイザーの報酬を得るための実体験や役に立った情報等を記載します。

正職員、フリーランス、会社経営者の立場でのファンドレイジング業務の報酬概要

15年間もキャリアがあると、様々な立場でファンドレイザーとして報酬を得る経験をしていますが、これまでのキャリアと報酬の概要について、以下にご紹介します。

立場 報酬の目安 タイプ
フリーランス 月額5〜20万

1プロジェクト10〜30万

助成金通過の10〜20%

顧問契約型

プロジェクト型

成功報酬型

会社経営者(DX等) 1単価20万以上、3ヶ月納品 プロジェクト型

例えば、以下のような業務を受けることで報酬が得られるとイメージしてください。

顧問料型

寄付事業を立ち上げるために1年以上の期間で伴走する上で、月2〜4回程度MTGに関わる。

作業代行は行わずに主にアドバイスが中心で、少ない労力で寄付額を最大化するための戦略設計や戦術をお伝えすることで価値提供を行い、対価として報酬を得る。

プロジェクト型

認定NPO法人になるためのプロジェクト、自主事業の利用者を増やすためのプロジェクト、マンスリーサポーター◯◯人を達成するためのプロジェクト、CRMやDRMを実装するためのプロジェクト等に関わることで報酬が得られる。

プロジェクトの規模にもよるが、数ヶ月期間で10万以上の報酬が期待できる。

成功報酬型

助成金を申請して通過させる、100万以上の規模のクラファンを達成させる業務等に関わり、資金調達に成功した場合に報酬が得られる。

団体が通過しやすい助成金プログラム等を見極めて申請代行等を行うことで、NPOに価値提供ができる。

ファンドレイザーとしてのキャリアロードマップ

ファンドレイザーとして適切な収入を得て、働き続けるためにはCOOかCIOを目指すのどちらかしかありません

ファンドレイザー=資金調達だけの役割を担うことでは、営利企業と同レベルの報酬を獲得し続けることができない。

正しい現状認識をしてキャリアのロードマップを構築&実践して欲しいというのが、私の意見になります。

NPO経営全般に求められる資金調達以外の業務でも法人に価値提供ができるようになる、そうすれば十分な報酬が得られると考えてもらえたら嬉しいです。

NPOキャリアで報酬を上げるためにCOOを目指そう|年収数倍の事例紹介

DXのプロ×ファンドレイザーが高単価で報酬を得るための最適解

ファンドレイザーとして月10万以上の顧問契約を複数経験しているのですが、具体的にはどんな案件であれば10万を目指せるかについて、私の実体験をご紹介します。

売上規模があるNPOや認定NPO法人に対して寄付事業立上げに寄与する

運営年数10年以上になるNPOが、寄付事業を立ち上げて軌道に乗せる上で、1年以上の長期期間に渡って伴走するプロジェクトに関われることがあります。

ファンドレイザーとして、様々な観点での知識や経験がないと、適切なアドバイスができないため、1NPOで数年間、専従ファンドレイザーとしての経験がある方がいれば、作業代行ではなくアドバイスだけで価値を感じてもらい、高単価報酬が得られる場合があります。

例えば、以下のようなスケジュールとタスクを実行することで1年以上の顧問契約ができています。(作業代行ではなく、主にアドバイスが中心)

国公立大学に対して寄付者管理×ファンドレイズ全体見直しで関わる

日本を代表する国公立大学は、年々ファンドレイズの需要が高まりつつあります。

1校あたりの年間寄付額は数千万〜数十億と乖離があり、体制、戦略、施策が合致することで、ファンドレイザーが外部から関わる事で、報酬以上に寄付が集められる可能性は、まだまだ広がっています。

私の場合は、寄付者管理を適正化することを第一の目的として、学校との取引を開始しつつ、寄付者管理だけに留まらずにファンドレイズ全体をテコ入れすることも併せて対応するという流れで、1案件あたりの単価を上げることができています。

大学寄付管理システムの課題と解決策|寄付増額と手間削減の最大化を実現可能

学校法人のファンドレイズは、課題だらけで成果が出せる環境が整っている状況です。

新規法人にテレアポを行うことで、25年8月時点では、3割以上の確率でズームでのアポが取得できるような現象が発生しています。

  • ファンドレイズの需要が年々増加している
  • 本腰を入れている他大学では成果が出ている
  • 自大学だけでは成果が伴いにくい
  • 職員は異動があるのでノウハウが蓄積されにくい

今後も外部委託等でファンドレイズのテコ入れやシステム改修ニーズが高まり、ファンドレイザーが適切な報酬を得ることができる数少ない業界だと言えるでしょう。

現在、いくつかの国公立大学様から寄付者管理システムの受託ができていますので、成果が出せたら事例としても発表できるような状況を目指したいと感じています。

元々勘違いしてファンドレイザーを目指した自分でも4億以上の寄付集めに貢献できたのであなたもファンドレイザーになれる

ファンドレイザーが増えるだけでなく、適切な報酬を得た状態でファンドレイザーで活動し続ける人が増えて欲しいという想いから、私のノウハウについて、公開させていただきました。

こんな記事を書いている私ですが、実は、15年前にファンドレイザーを名乗りだしたのは、勘違いからスタートしています。

FRJというイベントで法人営業のキャリアを活かして、NPOのファンドレイズに貢献できるというセッションに参加した事で、当時飛び込み営業ばっかりやっていた私が、NPO業界にシフトチェンジしても貢献できると勘違いをしたという経緯があります。

その後、対個人向けに事業を行う(ベビーシッター)NPOで正社員として雇って欲しいと考え、そのNPOの代表に働きたいとメールをしたのですが、当時、そのNPOの年間売上は700万程しかありませんでした。

立上げ2年目で個人向けに事業を行うNPO法人が、法人営業の経験がある人材を必要なはずがありません。

若さと熱意で勘違いする形で、ファンドレイザーを名乗り始め、何とか上記NPOにも数年後、専従ファンドレイザーとして働けるようになり、今に至るという経緯です。

ですので、私のようなデタラメなスタートでも、NPO業界を中心に年収1,000万を超える成果を上げられるようになっていますので、誰でも成果が上げられると確信しております。

ファンドレイザーの報酬アップを最短最速で叶えたい人はぜひ、DXのプロ養成講座の個別相談に来てください。

NPOに限らず、営利企業でもDXニーズがある中、NPOを軸にキャリアを築きつつ、様々な法人に価値提供ができる仲間を募集中で、現在、12名の受講生がいらっしゃいます。

あるいは、2025年8月21日木にベテランファンドレイザーの鎌倉さんと共に、以下のイベントを開催しますので、ご興味がある方は、併せてご参加ください。

共に、やりがいと収入の両立が図れるキャリアを実現しましょう!

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この記事を書いた人

DXの専門家|寄付集め実績4億|2社経営

『国公立大学含むDX支援実績20団体以上』
独立5年で受注単価10倍超

▼個人向け事業
3ヶ月で脱社畜が叶う
DXのプロ養成講座を主宰

▼パーソナリティ
3児の父
趣味の釣りで会社経営(ガイド+EC)
NPOのデジタル経営支援実績日本一

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