今回は、「セールスフォース(salesforce)とキントーン(kintone)を両方構築運用したから分かる“本当の違い”従業員10名以下のBtoC企業が選ぶべきSFA/CRMはどっち?」というテーマで記事を作成します。
「SFA/CRMって結局どれを選べばいいの?セールスフォース(salesforce)?キントーン(kintone)?」
今日は、この2つを“実際に構築して運用した経験者の視点”から、従業員10名以内のBtoC企業にとって“どっちが現実的に使えるのか”を徹底解説します。
- これからSFA/CRMを導入しようと思っている方
- セールスフォース(salesforce)で見積りにビビってる方
- キントーン(kintone)が気になってるけれど本当に使えるか不安…
そんな方にとって“今日で迷いが消える”動画になります。
結論:従業員10名以内のBtoC企業なら、総合的に見てキントーン(kintone)が圧勝
その理由は3つ。
- コスパ
- 拡張性(現場が自分でカスタマイズ可能か)
- 定着(使い続けられるか)
これを、セールスフォース(salesforce)とキントーン(kintone)を“どちらも使ったからこそ分かる視点”で解説していきます。
私は釣りライフサポートという会社を経営していて、釣りガイド客、ゴムボート等の購入客、修理を依頼する客の情報をセールスフォース(salesforce)で構築、運用しています。

一方で、奏ワークスという会社を経営していて、個人向けにDXのプロ養成講座を主宰、法人向けにDXコンサルティングを展開しており、キントーン(kintone)を構築、運用しています。

その経験を基に、記事を綴ります。
セールスフォース(salesforce)はどんな企業向け?事実に基づいた特徴
まずは誤解のないようにお伝えしますが、セールスフォース(salesforce)は素晴らしいSFA/CRMであり、世界トップシェアで、グローバルの大企業を中心に導入されています。

引用:https://www.salesforce.com/jp/news/stories/salesforce-company-facts/
ただし、
- セールスフォース(salesforce)=大企業向けに最適化された仕組み
- “従業員が多いグローバル法人との取引”を重視してビジネスを展開している
という事実があり、だからこそ、以下の特徴があります。
独自言語(Apex、Visualforce)がないとカスタマイズが難しい
中小企業が自分たちで改修しようと思っても…
- 学習コストが高い
- Apex(独自言語)を学ばないと複雑なロジックは組めない
- 外部パートナーへの依頼=追加費用
ちょっとした改修でも数十万円レベルになって、恒常的にコストがかかってしまうという特徴があります。
低価格プランはサポートが弱い
SFA/CRMを実装する上で、サポート体制は導入の成功是非に関わる非常に重要な要素になりますが、セールスフォース(salesforce)の場合、電話サポートは上位プランのみになります。
- カスタマーセンターへの電話問い合わせが低価格プランだとできない
- メールやチャットだけで解決するには難易度が高い場合がある
- ガイドブックなどが分かりにくい
結果、外部パートナー依存になってしまうことがあります。
定着にかなりのハードルがある
私は非営利業界(NPO/NGO)で15年間従事してきて、様々なセールスフォースを導入法人に触れてきていますが、
- 多機能すぎて覚えることが多い
- 社内にIT詳しい人がいないと使いこなせない
- 電話帳のような使い方しかできておらず「運用できない」ケースが非常に多い
という声を何度も聞いています。
セールスフォース(salesforce)を批判しているのではなく、上記は“大企業向けに最適化されている”に起因することを、抑えてください。
キントーン(kintone)は中小企業の味方になるツール
ではキントーン(kintone)はどうかを見ていきましょう。
キントーン(kintone)=中小企業の味方と覚えてください。
キントーン(kintone)を提供しているのはサイボウズさん
サイボウズさんのビジョンは…
「チームワークあふれる社会を創る」
です。

引用:https://cybozu.co.jp/recruit/about/philosophy/
この理念からも分かる通り、
“大企業だけでなく、中小零細企業やNPOなど幅広い組織に寄り添うサービス”
として展開されています。
ノーコードで誰でもアプリが作れる
これまで様々な法人でキントーン(kintone)を軸にしたDXを推進してきていますが、
- Excel感覚でアプリが作れる
- 「顧客管理」「予約管理」「問い合わせ管理」などテンプレ豊富
- ドラッグ&ドロップでカスタマイズ可能
の特徴があり、「現場が自分で作れる=運用コストが激減」が実現できるのが、キントーン(kintone)だと断言ができます。
サポートが非常に手厚い
キントーン(kintone)のサポートは、非常に充実しています。
- 電話サポートが基本プランでも利用可能(遠隔サポートまでしてくれる)
- オンラインの相談会・勉強会やガイドブックが充実
- 導入初期の不安を最小化できる
という素晴らしい特徴があります。

引用:https://cybozu.co.jp/customer/support-center/
実は、私が人生で初めて顧客にキントーン(kintone)の構築案件を受注した時は、一切、キントーン(kintone)を触ったことがなかった状況で30万円の受注をして、無事に納品ができています。
なぜ、そんなことができたのか?というと、カスタマーセンターに電話で聞きまくったからです。
運用構築経験がなくても、何とかなってしまう程、サポート体制が充実していることを抑えてください。
中小企業が“続けやすい”運用負荷の軽さ
セールスフォース(salesforce)と違って
- 専門知識が不要
- 外注せずとも社内で改善が回る
- 従業員が少ない会社でも定着しやすい
という特徴があります。
NPO向け提供プランのスタンスをみる事で、2社の違いが明確になる
私は、NPOにおいて、セールスフォースもキントーン(kintone)も構築経験があるのですが、セールスフォース(salesforce)もキントーン(kintone)も非営利業界に展開していますが、以下のようなプランの特徴があります。
この違い、分かります?最大の違いは、価格に現れています。

サイボウズさんは赤字垂れ流しで、本気でNPOに対してタダ同然でサービスを提供されているのに対して、セールスフォース(salesforce)さんは、法人の規模が大きくなると(=10名を超えると)、ビジネスとして利益を出すことを前提に、サービス提供をしている、というスタンスの違いが垣間見えます。
- 大企業を相手にビジネスをしている=セールスフォース(salesforce)
- 中小企業の味方=キントーン(kintone)
の構図がご理解いただけますでしょうか?
【比較①:コスパ】従業員10名以内のBtoC企業が最も気にする部分
コスパの勝者はキントーン(kintone)です。
◆セールスフォース(salesforce)
実は、セールスフォース(salesforce)の再下位プラン(月額3,000円)を、1従業員のみで利用する場合、セールスフォース(salesforce)は1名で利用ができるので、価格は抑えられます。
ただし、
B to Bの構造をカスタマイズして無理やりB to Cにカスタマイズが必要という特徴があるので、私のように、セールスフォース(salesforce)の特徴を理解している者でないと、使いこなすことが難しいです。
従業員6名までの法人で、セールスフォース(salesforce)のことを理解している従業員が大半を占めるという条件が揃っている場合は、セールスフォース(salesforce)の方がコスパがいい場合があります。
加えて、カスタマイズのハードルが高いため、外注コストが恒常的に発生してしまうことに注意しましょう。
◆キントーン(kintone)
スタンダードプランの場合、1ユーザーの料金が1,800円〜になり、最低10ユーザー=月18,000円の金額が必要になります。
ただ正直にお伝えすると、キントーン(kintone)を導入する場合も、初期段階ではプロに依頼する必要性は極めて高いです。
キントーン(kintone)は、アプリ(エクセルの1ファイルのようなもの)を何個も組み合わせて作成ができるツールで、1アプリを作成することは誰でもできるのですが、アプリとアプリを繋いでどうやって最適化を実現するか?については、プロに依頼しない限り、コツが分からないからです。

最初に、キントーン(kintone)最適化のナビを設定する部分、これを外部に依頼するという感覚で、最初はプロに頼ってください。
初期構築がある程度できた後は、外注しなくても社内でカスタマイズ可能ですので、中長期で見たコスパは、断然、キントーン(kintone)に分があります。
【比較②:拡張性】“自社にフィットしたシステム”を作れるか?
「セールスフォース(salesforce)=開発者向けの拡張性」
「キントーン(kintone)=現場向けの拡張性」
セールスフォース(salesforce)はApexを使いこなせる人がいる企業にとっては強力ですが、従業員10名以下のBtoCではそんな人材を抱えるのは現実的ではありません。
キントーン(kintone)の拡張性のポイントは以下の通りです。
- ノーコードだから現場がその場で改修できる
- プラグインを入れるだけで高度な機能追加も可能
- APIも開放されているので、必要に応じてエンジニア拡張も可能
中小企業にとって“ちょうどいい拡張性”があるのが、キントーン(kintone)の特徴です。
【比較③:定着のしやすさ】使われるCRMを目指せるか?
最も重要で、最も軽視されがちなポイント
SFA/CRMで一番大事なのは“使われ続けるかどうか”です。
セールスフォース(salesforce)の場合、
- 覚えることが多すぎて現場がついてこない
- 操作が複雑で“情報が入力されない”という問題が起きがち
- 専任担当がいない会社ではほぼ詰む
キントーン(kintone)の場合
- 1時間触れば基本操作は習得できる
- フィールド追加や画面変更などが現場で可能
- 変更が早く、現場のストレスが少ない
“日常業務と同じ感覚”で使えるので情報が自然に集まる
という違いがあります。
結局、使われないSFA/CRMにお金を払うのは一番もったいないです、だからこそ、キントーン(kintone)を選んで欲しいです。
他ツールとの連携性を重視し、あらゆる情報の受皿としてSFA/CRMを機能させることをいかに実装するか?を理解しよう
これまで、国公立大学を含む30団体以上のDXを推進してきた経験に基づき、重要な観点を追加して言及します。
SFA/CRMを実装する場合、様々なツールと連携して、情報が一箇所に集まる仕組みを構築できているか?
は、絶対に抑えてください。

SFA/CRMの最も重要な機能価値は、売上を上げる可能性がある見込顧客や一度でも商品を購入して下さった顧客の情報を一元管理できる体制が構築できることです。

ですので、様々な情報が、最終的にSFA/CRMにストックされる体制をゴールとしてSFA/CRMの構築が必要となりますが、そのため、情報がSFA/CRMに溜まるようになるためには、どのように連携すればよいか?を考えることが肝要です。
- チャットワーク、スラック、ライン等のチャット履歴
- 問合せフォーム、アンケートフォームなどの回答履歴
- イベント参加などの行動履歴
- 決済などの購入履歴
をどのようにSFA/CRMに連携できるか?まで考えた上で、セールスフォース(salesforce)よりもキントーン(kintone)を選ぶことをオススメします。
まとめ:従業員10名以内のBtoC企業はキントーン(kintone)一択
小規模BtoCに最適なのはキントーン(kintone)
理由は3つ。
- コスパ:初期・運用ともに低コスト
- 拡張性:ノーコードなので現場で改善できる&他サービスとも連携しやすい
- 定着:難しい操作がなくチームに馴染む
さらに、
- サポートが手厚い
- NPOや小規模企業への導入実績が多い
- サイボウズの理念として“中小企業支援”を重視
という点も安心材料です。
もし今、セールスフォース(salesforce)の見積りを見て迷っているなら、一度キントーン(kintone)を触ってみてください。
本当に“自分たちでも使いこなせる”という実感があるはずです。
キントーン(kintone)は無料のトライアル期間があり、何度でも申込みができますので、ぜひ一度お試しください。
このブログが“あなたのSFA/CRMの迷いを解消する”きっかけになれば嬉しいです。



