NPOにとってデータベースは事業存続最大の肝|必ず整備しよう

NPO法人は、人、決済内容、活動内容等、関係者(=ステークホルダー)の情報を一箇所にまとめるデータベースをつくる事が、中長期の経営において、非常に重要な要因になります。

ただ、データベースを整備することの必要性を、理解できているNPO関係者はほとんど存在しません。

  • 寄付者や受益者が年々増加する体制をつくる
  • NPOが1人のカリスマ創業者のみで活動が終わらない体制をつくる

上記を実現するためのデータベースの必要性と実践方法について、NPO経営に15年以上関わってきた経験を基にご案内します。

目次

データベースは経営の根幹を支える基盤となる

データベースの必要性は、以下のスライドを見ていただければ、すぐにご理解いただけるかと思います。

NPOは、寄付、ボランティア、会員、サービスの利用者(=受益者)等、様々な立場で、個人や法人が活動することを受け入れる事で、事業が大きくなる法人格です。

ですので、様々な情報を一箇所に集約する仕組み=データベースは、なくてはならないツールになります。

例えば、寄付者の情報を1箇所に集めたい、と思っても、クレカ決済、クラファン、物品寄付が別々のサービスで提供されているため、データベースを適切に活用しないと、1寄付者の貢献度が1つのデーターベースに集約がされないまま、支援者、寄付者と適切なコミュニケーションがとれない体制だと、寄付者が増えても寄付者の満足度が高まらないリスクが逓増する状況になってしまうため、データベースは重要だとご理解いただけるかと思います。

適切なデータベースが構築できていない様々な背景

NPO業界において、データベースを実装できている法人は、ほとんど存在していないのが現状です。

仮に、データベースの重要性を知っている人はいても、実装まで出来ていない法人が多数となっています。
(ダイエットの必要性は理解できても、ダイエットが実践できていない人が多いのと似ています)

NPOの決済システムがデータベースのことまで考えた機能を実装ができていない

データベースが機能していない最大要因は、入口のフォームにデータベースを正しく管理できる機能が備わっていないことが大半である、ということが上げられます。

例えば、多額の寄付者を集める国公立大学等では、1決済ごとに1つのデータしか生成がされず、1寄付者が複数回寄付した場合の適切なデータベースを構築するのが大変で、エクセル等で無理やり寄付者管理を行っている場合が散見されます。

データベースに必要なのは、

  • 決済ごとに2つのデータが生成される
  • 2データがユニークIDで紐づけされる

以上の機能が必要なのですが、実装できている決済システムが少ないのが現状です。

大学寄付管理システムの課題と解決策|寄付増額と手間削減の最大化を実現

NPOの経営層がデータベースを整備する事でどのように役立つかが理解できていない

データベースの必要性は、業務を構築して、業務が拡大した経営者などでないと分からないものです。

例えば、寄付者が数十人規模であれば、データベースがなくても寄付者のことを記憶することができるからです。

業務拡大するに伴い、記憶に頼らず、1担当者に頼らずに、寄付者の情報を一元管理するニーズが高くなるため、データベースが必要だ!となるのですが、データ量が多い経営状況を経験する(=寄付者が増えて売上が拡大する)NPO関係者の絶対数が少ないということを抑えてください。

ただ、本来なら、業務が拡大する時を見越して、事業を行う最初の段階で、データベースを構築することが大事なのですが、適切なスキルでデータベースを構築できる人がいないことも相まって、データベースの最適化がNPO業界全体で進んでいないという背景があります。

適切なデータベースを整えることができるための決済ツールまとめ|コングラントの一択

日本の寄付市場を盛り上げるためのクレカ決済プラットフォーム(=寄付者CRM)や、クラファンプラットフォーム等、様々な便利なサービスが増えてきていて、確かに、NPO全体への支援額は逓増傾向にありますが、一方で、データベースの最適化が出来ない仕組みが稼働していしまっている事に留意してください。

クレカ決済機能を有するサービスの中で、総合的に、データベースに適しているのは、コングラントであることをご参考ください。

サービス名 決済データの生成数 備考
コングラント 2 マージをすれば適切にデータベース整備ができる
シンカブル 2 合算領収書発行は対応不可
レディーフォー 1 決済ごとに決済No.のみ採番されるため、1人の人が複数回支援がある場合の工夫が必要
キャンプファイヤー 1
ロボットペイメント 1 クラファンとは異なり、クレカでの寄付決済手段で多くのNPOに導入が進んでいるが、データベースの管理に工夫が必要
アナザーレーン 1

コングラントを導入し、マージ(1寄付者の統合)を行う事で、寄付者に対するデータベースは整備ができる

コングラントを活用して、正しいデータベースを整備したい方は、以下の動画をご参考ください。

寄付者を適切にデータベースで管理することは、コングラントを導入することで、再現性高く様々な法人が仕組みを実装することができます。

コングラントでは、過去の寄付者と思われる寄付者が2回目の寄付をした場合、メールアドレスや住所、氏名等をキーに、同一人物ではないですか?というアラートが自動表示されるため、寄付者をデータベース上で統一する作業がやりやすい、親切なサービスです。

寄付者以外のデーターベースを管理するの機能の実装はキントーン一択

NPOが全関係者(=ステークホルダー)について、適切なデータベースを構築、運用するためには、キントーンが最も現実的な選択肢に上がります。

  • 2つのデータベースを連携させる機能が豊富にある
  • 1データベースにユニーク番号を採番する様々な仕組みが実装できる

というのが、その根拠です。

データベースというと、難しいかもしれませんが、エクセルの1ファイル=1データベースと考えてもらったら、理解が進むかと思いますが、キントーンの最大のメリットは、エクセルファイルとエクセルファイルを連携する機能が多様にあるため、適切なデータベースを構築するハードルが低いことにあります。

データベースを連携する仕組みの概要|標準機能編

以下、キントーンの標準機能で、データベース構築に向いている根拠をご紹介します。

アプリ間でのコピペができるアプリアクション機能

セミナー参加者の情報の大部分を活用して、ステークホルダーマスタ(個人)に転記したい場合、アプリアクションという機能を使えば、ボタンをクリックするだけで、簡単に別のアプリ(=別のデータベース、エクセルでいう別ファイル)に情報を移すことができます。


引用:https://kintone.cybozu.co.jp/material/pdf/kintone_guidebook_vol06.pdf

別アプリの項目を表記揺れなく転記ができるルックアップ機能

キントーンのルックアップという機能を活用すれば、以下のようなことができます。

・セミナー申込者データベース
・セミナーイベント効果測定データベース

が存在する。

セミナー申込者データベースに申込があった場合、初期値でセミナー番号に初期値で1が入力されるようになる。
セミナーイベント効果測定データベースを開き、セミナー名で検索したら、上記の初期値1が入力できる。

2データベースが、セミナー番号で紐づけることができる。


引用:https://kintone.cybozu.co.jp/material/pdf/kintone_guidebook_vol04.pdf

1項目をキーに2データベースの情報を自動引用できる関連レコード一覧機能

ルックアップで2データベースを紐づけた後、関連レコード一覧という機能を活用すれば、セミナーイベント効果測定データベースを開けば、セミナーの申込者情報を、セミナー申込者データベースから自動引用して表示することができるようになります。

これによって、セミナーイベントごとの申込み人数のデータを分析したい、ということが叶うようになります。(以下の記事の後半で詳細解説しています)

NPO支援の専門家が語る中間支援団体の役割と経営課題について

データベースを連携しつつ、業務改善に役立つ重要情報をストックできる体制を簡単に構築できるのが、キントーンのおすすめポイントです。

データベースを連携する仕組みの概要|プラグイン編

適切なデータベースを整備するためには、標準機能に加えてプラグイン(=拡張機能)を組み合わせることが必要になる場合があります。

情報が追加される度に自動採番がされる機能

キントーンで活用できる無料プラグインで自動採番プラグインというのがあります。

このプラグインを活用すれば、キントーンに情報が入力される(=レコードが追加される)度に、自動で、一意(重複しない)の番号を発行してくれる、という機能があります。

データベースを管理する上で、一意の番号を発行することは、非常に大事な要因になりますので、プラグイン等を活用すれば、適切に番号を発行できるようになります。

複数のレコードを一括で別のデータベースに移行させる機能

キントーンのアプリアクションと同じ機能を、一括でできるようにしたい。

そんな時には、キントーンのプラグインを活用すれば、実装ができます。

アプリアクションは、1レコード(=エクセルでいう1行単位)でしか、処理ができないため、複数のレコードを一括して別データベースに移したい場合には、適合しませんが、こういった問題もプラグインを実装すれば解決ができます。

例えば、寄付集めにおいて、

・決済マスタ(=1決済)
・人マスタ(=1寄付者)

という2データベースが存在し、決済マスタの寄付者一覧を一括で人マスタにボタンクリックだけで登録することが、プラグインを実装することでできるようになります。(既に人マスタにレコードがある場合は、上書き処理も可能)

データベース整備=全法人の経営課題の解決策を理解し、適切な報酬を得よう

以上のように、データベースを正しく構築することで、情報が整理されて業務時間が減ったり、1顧客に丁寧な対応ができるようになる事で、既存支援者の満足度が高まったり、LTVが高まったり、運営する人が変わっても情報がスムーズに引き継げる仕組みが実装できることがデータベース活用の最大の魅力です。

現時点では、データベースを適切に運用する概念を理解し、NPOを支援できる支援者はほとんど存在していません(私も15年間NPOに従事して、ようやく理解できるようになりました。)

ですので、データベースを適切に構築できるスキルを身につけることができれば、高単価でNPO法人であっても受注ができるようになるのです。(NPOに財源がなくても、休眠預金等を財源に、適切な報酬をデータベースを構築する対価として報酬を得ることは十分可能です)

実際私は、日本一稼げないイメージがあるNPO業界でも、データベース構築で、時給1万円以上の案件が獲得できています。

また、NPOに限らず、様々な営利企業に展開し、1案件100万を超える案件を受注することが、十分可能です。

経営課題 解決策
業務を拡大したい データベースを正しく構築する
人が辞めても回るようにしたい
スタッフが分業してフォローしあえる体制にしたい
LTVを最大化できる仕組みをつくりたい
スタッフの働く時間を削減したい

このブログでは紹介しきれなかった、キントーンの魅力やデータベースの活用のポイントは、まだまだたくさんあります。

ホワイトカラーであれば、誰でもデータベースの構築を実装できる支援者になることができ、高単価受注が叶うようになります

こういったノウハウを知って、人生初の副業、起業を成功させたいと思う方はぜひ、DXのプロ養成講座の個別面談にきてください。

  • ファンドレイザーを10年以上やっていて、NPO業界のボトルネックがデータベースにあることを知った
  • 50代を過ぎ、セカンドキャリアを考えた時に、この講座を受講すればスムーズに独立が叶うイメージが持てた

という経緯で、DXのプロ養成講座を受講して下さっている方が現在増えておりますので、ご参加お待ちしております。(近々、受講料の値上げを予定していますので、今のうちにライン登録しないと受講を決意した時に、金額が高くなるリスクがありますので、ご興味ある方はお早めにライン登録より、個別相談にお越し下さい

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この記事を書いた人

DXの専門家|寄付集め実績4億|2社経営

『国公立大学含むDX支援実績20団体以上』
独立5年で受注単価10倍超

▼個人向け事業
3ヶ月で脱社畜が叶う
DXのプロ養成講座を主宰

▼パーソナリティ
3児の父
趣味の釣りで会社経営(ガイド+EC)
NPOのデジタル経営支援実績日本一

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